3期目も終わりそうなので近況報告。

CTOになりました」からあっという間に2年が経ち、7月でトリビュー社も4期目に入る。 プロダクト、チーム、組織とそれぞれの大きな変化の中で、自分の仕事もずいぶん変わってきたこともあり、このあたりで一旦近況として報告をしておく。

サービス・プロダクト

この2年の間にトリビューは「美容整形の口コミサービス」から「美容医療の口コミ・予約サービス」になった。美容外科が中心だったところから、美容皮膚科、審美歯科まで領域を広げ、口コミだけでなくサービス上でそのままクリニックにチャット予約ができるようになった。 最近だと、新型コロナ禍でクリニックにいくこともできなかったため、オンラインでカウンセリングが受けられる機能をリリースしたりと、気軽に、簡単に相談・予約ができる環境を整えている。

そういった積み重ねで、サービスを利用してくださる方や導入クリニックもずいぶん増え、順調に成長を続けられている。リリース当初から大きなピボットなどもなく、目指すところを一直線に目指せているのはとても幸せなことだとつくづく思う。

目下の課題としても(といってもサービスとしては当初からの永遠の課題なのだが)、多種多様な悩みや知識や経験にも大きな差がある方たちに、いかにわかりやすく情報を提供していくかや、より安心して利用できるプラットフォームとはなにか、など一筋縄ではいかないものがずらずらと並んでいる。

まだまだ思い描くような改善スピードにはほど遠いが、理想との差分を埋められるよう大いに人の手を借りながらやるべきことをやっていこうと思う。気を抜かず手を抜かず。

チーム

3名だったエンジニアも9名まで増えた。(デザイナーは相変わらず1名である。) アプリ、ウェブそれぞれのプラットフォームの方向性や課題にも違いがでてきたため、効率の観点からアプリチームとウェブチームなる枠組みをつくり、それぞれで動くことも多くなった。

そういった中で、より強く要求するようになったことは、開発チームではなくプロダクトチームであることだ。 なにを解決しようとしているのか?と真剣に向き合うこと、ユーザーとしての体験や価値にこだわること、それに妥協しないこと。アプリとウェブそれぞれのチームの枠組みはできたとしても、積極的に枠を超えてのチャレンジを推奨しており、あくまでも1つのチームであることは変わっていない。 日々求められる技術レベルも高くなっていく中で、心をつかむプロダクトをつくるためにどうあるべきかを全員で追求している。

組織

もう1年近く経ってしまったが2019年8月に3回目の資金調達を行い、組織の拡大も進めてきた。総勢30名近く(業務委託等も含む)になった。プロダクト、セールス、マーケ・コンテンツ、サポートとそれぞれのチームができ、組織と呼べるサイズになってきた。 少し前に取材してもらった記事の中で創業時の写真を使いたい、ということで過去の写真を見返していたのだが、うっかり感慨に耽ってしまうぐらい頼もしい仲間が増えたと思う。

goodteams.wventures.jp

一方で、いわゆる組織の課題みたいなものも少しずつ感じられるようになってきた。そして、組織の課題とはつくづくサービスの課題であると思う。組織そのものが強くないと強いサービスはつくれないと言われれば当たり前なのだが、トリビューのようなユーザーもクリニックもいて始めて成り立つようなサービスは特にオペレーションの強さがものをいう。 決して大げさではなく、4期目は組織がひとつの大きなテーマになると思う。

自分のしごと

開発に関わる業務の比率は、ずいぶんと少なくなった。その中身も技術リサーチや環境を整えたりと、技術でどう戦っていくか・それをどう推進・浸透させてしていくかというような本来的なCTOとしての業務が多く、実際の機能開発はチームに任せられるようになってきた。(もちろん自分でもプルリクばんばん出しているけれど。)

では開発の代わりになにが増えたかというと、プロダクトマネジメントと採用活動も含めた組織開発が大きい。

現在までずっとトリビューにはプロダクトマネージャーがおらず、代表と僕が兼任兼務というような形で担ってきた。 これまでは美容整形の体験自体の改善のために、定性的な材料で施策の成果を判断することも多かったが、そういったアプローチから最低限の機能が揃ってきている中で、これまで以上に数字から見えてくるものが大切になってきている。 あらためて分析基盤を整備しなおすところから、KPIのマネジメント、仮説の抽出・検証プロセスの整備、それらの適切な実行・管理までを行える体制が求められる中で、代表にはより代表としての仕事に専念してもらえる状態を作るという意味でも、そこに自分の時間を使うようになった。

また、組織については、前述の通り来期は組織そのものの成長がひとつの重要なテーマでもある。 採用プロセス自体の改善はもちろん、各メンバー、各チームのパフォーマンスを最大化するためになにが必要なのか、そもそもどういう組織であるべきなのかなど、見えてきている組織の課題も含めて取り組みを本格化しはじめたところだ。このあたりは自分にとっても未知の部分が多く、チャレンジになると同時に今後の自分の役割を考えていく上でもキーになるところだと思っている。


良いことも悪いことも毎秒同時に起こるような毎日で、驚くほど時間は早く過ぎていくが、相変わらず日々楽しいのがなによりである。 連続的な変化も非連続的な変化もすべてを受け入れて引き続き頑張っていこうと思う。

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